専門職社会人音楽家が音楽について書いています。

ピアノを弾く

ショパン200年の肖像

少しずつ美術館が開き始めた。 あまりお客が殺到しなさそうな、練馬区美術館のショパン、まったく密がございません。コンクールのポスターや、ピアノの森の原画もあったりして、音楽家でなくても楽しめそう。 BGMには有名どころが密やかに流れていた。いま弾…

ピアノの弾き方@奏法論

「先生は○○門下ですね。」 医学界において、これは結構なキーワード。○○門下とか、△△大◆◆内科、などというと、大体の腕が類推できるらしいし、考え方の基本的なところは透けて見える。 ピアノはどうだろうか。やっぱり、流派によって、弾き方がかなり異なる…

選曲

次に何を弾こうかな! 選曲の楽しみは、演奏者の醍醐味。素敵な曲だわ!は、もちろん最高のモチベーションです。 もうちょっとこの作曲家を深めよう、も良い心がけですよね。自由な大人であるわたくしは、テーマを作って1年ぐらいのまとまったプログラムを…

エステ荘の噴水

エステ荘の噴水 巡礼の年第3年 イタリアよりS.163/R.10 A283Liszt, Franz:Années de pèlerinage troisième année "Les jeux d'eaux a la Villa d'Este この曲は、演奏活動を再開したころに弾いた一連の曲の中で、わたしにとっては重要な転換点となった作品で…

ノクターン(夜想曲)

ショパンの楽曲の中では、比較的取り掛かりやすいのがノクターンと言われています。 短い曲、超絶技巧が少ない、のがその理由。しかし、つまらない曲にせず、素敵に聞かせるにはむしろたくさんの技巧と、センスが必要です。2番があまりに有名で、小学生でも…

ピアノの記録

演奏を再開してから、10年間ぐらいで弾いた曲をまとめてみました。 学生時代に弾いたものの焼き直しもたくさんあります。必ずどれかをピックアップして弾いているエチュードとバッハの平均律、モーツァルトの曲は記載していません。 これから、少しずつでも…

幻想ポロネーズ

2019年は幻想をテーマに弾いてきた。ショパンの幻想ポロネーズとは秋を一緒に過ごした。彼が生きた年数をかなり越えてみると、この曲が持っている底なしの悲しみが少しだけわかった気がする。 若いころは舟歌のほうが好きだったけど、今は幻想ポロネーズのほ…

目指す場所

音楽とは長い付き合いで、4歳からピアノを弾いている。 どういうわけか、職業音楽家にはならなかった。そこそこ学業が良かったので、経済成長真っ只中のこの国で、けっこう稼げる仕事が見つかってしまったためだろう。 でも、音楽と離れることはなくて、大学…

弾きたい・・の歴史;音楽・・の歴史

自分の演奏について記録しておこう、といつも思っているのだけど、なかなか続かない。 振り返ると、2006年ぐらいに、やっぱりピアノを弾きたいと思ったらしい。 幼少時から数えて4人目の先生についたのがこのころだったらしい。 色々あって、なんとなく音楽…