専門職社会人音楽家が音楽について書いています。

百日紅

本覚寺百日紅が有名、らしい。言われてみれば、なかなか枝ぶりがよい株がたくさんある。夏が苦手過ぎて!夏の記憶があまりないな。
それにしても、蒸し暑くて、まだ夏が終わる感じが全くしない。西の台風が抜けたら、フェーン現象のあと、少しは風が変わるのだろうか。
その本覚寺百日紅と、うちの薔薇、オーヴ、カマキリさんの抜け殻つき。

f:id:annapavlova:20200906205638j:plain

f:id:annapavlova:20200906205643j:plain

ART in LIFE, LIFE and BEAUTY

サントリー美術館のリニューアルオープン展示です。
いつも金曜日の帰り道に寄っていたのですが、昨今の事情で18時に閉まってしまう。タマの土曜日出勤で立ち寄ることにしました。
収蔵品の逸品から、国宝に始まる蒔絵、螺鈿の数々、素晴らしいものを堪能いたしました。櫛や小袖、南蛮趣味のものが良かったです。
正直、どこがリニューアルなのかわかりませんが、いつも通り涼しく爽やかな空間です。人数制限など、特にしていまん。一応数が増えたら止めるようです、
ショップは10人まででした。
サイト・チケットはこちらです。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2020_1/

f:id:annapavlova:20200829153954j:plain

f:id:annapavlova:20200829154010j:plain

f:id:annapavlova:20200829154019j:plain

f:id:annapavlova:20200829154029j:plain

f:id:annapavlova:20200829154038j:plain

f:id:annapavlova:20200829154050j:plain

f:id:annapavlova:20200829154057j:plain

f:id:annapavlova:20200829154104j:plain

f:id:annapavlova:20200829154110j:plain

2020ピティナ・ピアノコンペティション特級

2020年は特別な年。
コンクールの舞台がライブ配信されるというあたらしい時代になりました。
思えば、2020年になってから、コンクールは中止や延期を余儀なくされました。
ショパン・コンクールは1年延期になりました。
エリザベート王妃国際コンクールのピアノ部門も1年延期になりました。
若い音楽家にとって、1年は大きい。
遠くに行けず、公開演奏の機会が限られ、聴衆の反応が得られない。
しかし、おうちにいるしかないからこそ、深められるものが必ずあるはずです。
ピティナのコンクールは、動画審査、演奏ライブ配信を一般に公開してくれました。
これは楽しい。
一次審査の動画には様々な環境が映し出され、それぞれの置かれた状況で懸命に努力していることが大いに伝わりました。
二次は、たいがいのコンクールで一番面白い予選ですが、長丁場ながら、デスクワークのおともに楽しませていただきました。
ライブでは聞けない時間帯もたくさんありました。アーカイブありがたかったです。
三次のコンチェルト抜粋を二台ピアノで、というのは伴奏側として大いに参考になりました。
セミファイナルでは、より繊細に選ばれた曲が各自の個性を際立たせて、多種多様で楽しかった。
本選のコンチェルト、ラフマニノフの3番を3人が弾くという重厚な時間。
誰が勝ってもよい、ようなファイナリストたちでした。皆さん素晴らしかった。
グランプリの尾城さんは、的確なテクニックの方、オケや指揮者と非常によくコンタクトをとり、ご自分の持ち味である丁寧で繊細で暖かな音楽を存分にきかせてくれました。
バルトークエチュードでもそうでしたが、音楽的に作り上げる、歌い上げる、リズムの自然さ、を大切にされています。
ラフマニノフは、この演奏を喜んだに違いありません。文句なしのグランプリだと思います。
山縣さんのショパンは、ラフマづくしの中で一服の清涼剤。非常に心地よく、安定感があり、細かいところまで丁寧に弾かれており、素晴らしかった。
来年のショパンコンクールも楽しみにさせていただきましょう。
このお二人のような演奏が、コンクールとしても評価されるというのはうれしいことです。
谷さんは、高校生ということです。トップバッターで、まだピアノも鳴らないでしょうに、大健闘です。
正統派の演奏、このように弾いてください、という冬のロシアでした。
森本さんも高校生です。情熱に従って、躊躇なく飛び込んでいく若さ、素晴らしいと思います。
高校生のお二人は、もう少しコンチェルトという共同作業を作りこめれば、無敵になりそうで、この先が楽しみですね。

音楽って、作曲家と、お客さんと、共演者と、自分、それと音楽を伝えてくれるこの地球のすべて、に捧げるものだと思う。
だから、実演に勝るものはないのです。コンサートに行きたくて仕方ありません。
あたらしい時代の演奏方式は、楽しみがむしろ増えたようで、これは歓迎しますけどね。

f:id:annapavlova:20200822174313j:plain
f:id:annapavlova:20200822174340j:plain

the-UKIYO-E-2020

@東京都美術館
浮世絵の総合講座的。
オリンピックの外国人観光客向け企画だと思うけど、たいへんに充実した内容で、三時間ほどかかりました。
鈴木春信がたくさんあって嬉しい。
小さい作品が多いですから、密になり勝ちです。
会場をよく観察して、空いているところから見るとよろしいかと。
入場開始直後、展示室の入り口はやはり密です。次の入場時間直前、がよろしいかと。
コロナ時代の美術館は、マスクと気遣いで大変疲れます。
今までは、2つハシゴできましたが、今は一つです。ゆっくり生きろということでしょうか。
出展一覧の配布はありません。持参した方がよろしいかと。

f:id:annapavlova:20200816171037j:plain
特設ページはこちら、チケットもページ内から買えます。
https://ukiyoe2020.exhn.jp/

BAUHAUS

開校100年-きたれバウハウス-造形教育の基礎@東京ステーションギャラリー

お盆の東京駅。
近寄らない場所ですが、ステーションギャラリーは、涼しいので、何故か毎年この時期に行っているような。
今年は帰省の方が激減です。。
BAUHAUSは、学校でしたね。カンディンスキやクレーの授業、受けて見たかったかも。
光線の色と影の色、の実演、楽しい。
色と造形は理論に基づく。近代以降の新しい潮流に間違いない。政治に抹殺されても、工業デザインの方向性には必然がありました。
エレベーター前のソーシャル・ディスタンスのマークが、ガラス越しにポスターに被るのが、バウハウス的だった。
日時指定です。
とはいえ、やや密になる場所があります。
美術館は、コロナ仕様になってから、ほんとに見たい人だけが来ているようで、一人でゆっくり見ている方が多いですね。

f:id:annapavlova:20200815103600j:plain

f:id:annapavlova:20200815103615j:plain