専門職社会人音楽家が音楽について書いています。

ウィーンフィル@サントリーホール

ウィーンフィルが来日した。

ほんとに来るのかと危ぶんだが、ほんとに来た。

金曜日の夜、コンサートを楽しんだ。

満席。静かで、静かで、安全だったけど。

何かが、足りないね。

でも、素晴らしかった。流れ星のように、少しフラットして、音がふってくる。

やっぱり、ライブで聴いて、観るのが最高。

堤氏のロココ、わたしがチェロで弾くことは来世でもあり得ないと確信、ある意味フッ切れたし、わたしの大好きなシュトラウスの英雄、コンマスのダナイローヴァには感銘、英雄と、その妻、の対話が鮮明で、どのパートも緻密で、たいへん素晴らしかった。

皇帝円舞曲に、不覚にも涙腺がゆるんだ。
さあ、わたしたちは、冬の陣に、いざ出陣です。
プログラム(ソリスト:チェロ・堤剛
ベートーヴェン:序曲『コリオラン』作品62
チャイコフスキーロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33
R. シュトラウス交響詩英雄の生涯』作品40
アンコール
シューベルト:『ロザムンデ、キプロスの女王』D. 797より バレエ音楽第2番 ト長調 (チェロ・アンコール)
J. シュトラウスII世:『皇帝円舞曲』作品437



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