上野東照宮の寒牡丹
八幡さまの神苑牡丹園は、まことに残念ながらコロナ対策のために冬のシーズンは閉鎖となった。
となると、寒牡丹を見たいなあと思ったら、上野があるではないか。
自宅と職場からは大変近いが、実は行ったことがなかった。
少しだけ寒さがゆるんだ1月の末。
牡丹ばかりは、自分では咲かせられないという自信があり、また、ほかの植物とのバランスがこれほど難しい花もなく、観賞はもっぱら鎌倉の牡丹園だった。
他の場所に行ってみるのも悪くない。
動物園が閉まっており、人はまばらな上野公園、ついでに東京都美術館に寄ったがそれはまた改めて。
上野は場所が広く、いかにもゴージャスな花作り。ナイスガイフォトグラファーが多いのは鎌倉と同じだ。
牡丹は男性に受けるのだろうか。
香りのある品種もあり、園内では素心蝋梅が極上に美しく満開で薫り高く、素晴らしかった。<
テイクアウト
緊急事態宣言は1月7日から二回目、そして延長になった。
慣れてしまった感じさえする。
苦しいのは飲食店ばかりじゃない、ことも、みんな知っている。
しかし、鎌倉の飲食店は、苦しいだろうと思う。
七五三、初詣、七福神、成人式。なにもかも、なかった。
ちょっと遊びに来る程度の観光のお客さんは、まとまったお金を使わない。
そもそも廉価多売、では成り立たないほどに、鎌倉のテナントは家賃が高い。
地元の住民は、舌が肥えている。
三浦半島の豊潤な海の幸、三浦野菜、葉山牛。
そして、地元の住民は、最先端の東京でグルメ三昧をしていることも多い。サービスにもうるさい。厄介な客だろう。
小さなお店を鎌倉で、と思われるのだろうが、新しくできるお店が、長く続かない理由はそのあたりにあると思う。
いきおい、地元の有力企業には頑張って盛り立てていってほしいと思うものなのである。
有力店のひとつ、鯉の助さんの、葉山牛すき焼き弁当。
今のご時世、土日は店の前でもお弁当を販売をしているが、前もって持ち帰りの依頼をしておくと、立派に作っておいてくださる。手抜きのないお品である。
もはや使い切れないかもしれない(&使用期限が6月末まで延びた)GoToEatかながわを使った。
ウィーンフィル@サントリーホール
ウィーンフィルが来日した。
ほんとに来るのかと危ぶんだが、ほんとに来た。
金曜日の夜、コンサートを楽しんだ。
満席。静かで、静かで、安全だったけど。
何かが、足りないね。
でも、素晴らしかった。流れ星のように、少しフラットして、音がふってくる。
やっぱり、ライブで聴いて、観るのが最高。
堤氏のロココ、わたしがチェロで弾くことは来世でもあり得ないと確信、ある意味フッ切れたし、わたしの大好きなシュトラウスの英雄、コンマスのダナイローヴァには感銘、英雄と、その妻、の対話が鮮明で、どのパートも緻密で、たいへん素晴らしかった。
皇帝円舞曲に、不覚にも涙腺がゆるんだ。
さあ、わたしたちは、冬の陣に、いざ出陣です。
プログラム(ソリスト:チェロ・堤剛)
ベートーヴェン:序曲『コリオラン』作品62
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33
R. シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』作品40
アンコール
シューベルト:『ロザムンデ、キプロスの女王』D. 797より バレエ音楽第2番 ト長調 (チェロ・アンコール)
J. シュトラウスII世:『皇帝円舞曲』作品437